脳の変化と統合失調症

統合失調症は、脳の病気だと考えられており、大脳皮質にある前頭葉や側頭葉、脳幹の視床、また大脳辺縁系(基底核、扁桃体など)の、機能や構造の欠陥が統合失調症の原因になります。

脳の構造について

人間の脳は、①脳幹、②大脳辺緑系③大脳皮質の三層に大きく分けられます

①「脳幹」は生命活動をコントロールするところです。息を吸ったり、心臓を動かしたりする機能や、自律神経系の司令塔である視床下部もここに属します。
②「大脳辺縁系」は脳幹を包むようにしてある、別名「旧脳」とも呼ばれている器官です。大脳辺緑系は、食欲や性欲といった本能行動、怒り、快・不快、恐れや不安などの感情・情動の中枢になります。
③「大脳皮質」(大脳辺縁系の周りをとり囲むようにしてある、別名「新脳」)は、他の動物とくらべ、ヒトが特に発達している部分です。「大脳皮質」は、人を人間として特徴づける知的・精神的活動の中心となっています。

統合失調症と脳の変化

1.前頭葉の変化

統合失調症により、前頭葉に異変が現れ、前頭葉の血流低下や欠如をしている事があります。前頭葉は、私たちが理解し、考え、創造活動をするための精神活動の中枢です。また、問題の解決法を考え、決断したり、調整したり、よいことと悪いことをしないようにする抑制中枢でもあります。つまり、人間が適切な生活を営むためには前頭葉の働きが必要です。前頭葉に問題が起きると、相手の気持ちや言っていることの意味がつかめず、ちぐはぐな行動をとったりします。

2.側頭葉の体積の減少

側頭葉には、知覚(聴覚、視覚、噴覚、触覚など)、現実の認識、記憶力の機能があります。側頭葉の一部が欠けた、体積が減り、スカスカの場合は、実際にはない声が聞こえたりする幻聴が起こります。

3.脳基底核の活動の低下

基底核は、知覚の調整をして精神の集中をはかるといった機能があります。基底核の活動が低下しているケースでは。この場合、意識を集中できず、エネルギーを消耗して、疲れやすくなります。

4.大脳辺縁系の体積の減少

扁桃体などがある部分で、感情や知覚を理解し、分析する能力をつかさどります。大脳辺縁系の機能不全は、前頭葉との関連が断ち切られることにもなり、相手の反応がつかめず、自分の行動がうまくとれないといったことが起こります。

5.電気生理や神経回路の変化

統合失調症では、脳に電気的な変化が起こることが認められています。神経回路の変化も非常に多くなっています。

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