統合失調症の病型、破瓜型、緊張型、妄想型、単純型について

統合失調症とは

統合失調症の病型

統合失調症は、『破瓜型』『緊張型』『妄想型』の三つの病型に大きく分けられ、これにブロイラーがつけ加えた『単純型』が加わります

破瓜型(はかかた)

破瓜型の統合失調症は、主に20歳前後に発病しする病型です。
情意の障害が主徴で、感情荒廃や無為症の傾向が強い。妄想、幻覚、緊張病的症状などは表面に出ない。 主な症状として、感情が鈍麻して意欲ややる気が失われ、自分の殻に閉じこもってしまう統合失調症の病型です。学生のころに潜在的に徐々に発病し、学校の成績が落ちはじめ、欠席や欠勤が増えていきます。友だちとの付き合いも乏しくなり、家に引きこもってしまい、自閉的となり、いわゆる陰性症状が中心となります。幻覚や妄想はないか、あるいはあっても断片的なものです。考えのまとまりは失われ、独りごとを言い、にやにやと理由もなく笑い(空笑)、しかめ面をしたり眉をひそめたりするようになります。この病型の多くは、直線的にあるいは何度か病状の悪化を繰り返しながら慢性に進行していきます。一般的には予後が悪い病型と言えます。

緊張型

緊張型の統合失調症は、20歳前後に急激に発病する病型です。
非常に興奮した状態、動きが極端になくなるかのどちらかの状態になることが多い特徴があります。興奮しているときは、なぜなのか理由がよくわからない興奮や、時には暴力などが見られることがあります。昏迷状態のときには、外からの働きかけに対する応答はなくなり、無言症になったり、拒絶症になったりします。比較的すみやかに正常の状態に戻りますが、症状の悪化が繰り返され、周期性の経過をとることがあります。しかし、症状が消えているときは、さほど重篤な障害を残さない状態で過ごすことが多いようですし、ほぼ完全に治ってしまうことも少なからずあるようです。予後は比較的よいとされています。

妄想型

妄想型の統合失調症は、30歳以降に発病することが多い病型です。
妄想型の症状は妄想と幻覚で、いわゆる陽性症状が中心となります。
妄想の内容は、自分は救世主になったとか、自分は何でもできる、できないことは何もないといったような誇大妄想や、誰かが自分を陥れようとしているとか、誰かが自分を殺そうとしているといった被害妄想などです。感情鈍麻や意欲の低下などのいわゆる陰性症状は目立ちません。病気がそれほど進行しなかった場合は、妄想はあってもある程度の社会生活は営めますが、時に妄想のために他の人とのトラブルが生じたりします。しかし、もし病気が進行してしまった場合は、妄想の内容も荒唐無稽なものになってしまい、妄想があってもそれに無関心となり、妄想とともに引きこもった自閉的な生活を送るようになります。予後は緊張型がよくて破瓜型が悪いと言われていますが、妄想型はその中間にあたるようです。

単純型

単純型の統合失調症は、ブロイラーが第四の病型とした病型です。
この単純型には明確な妄想も幻覚もなく、徐々に日常生活の能力が低下し、奇妙な行動が目立ってきます。陰性症状が中心で、陽性症状の出現は破瓜型よりも少なくなります。陰性症状が進行して、経済的にも貧困化し、無目的に放浪生活を送ったりします。この病型は統合失調症の基本的な痛型と考えることもできるのですが、はっきり目に見える症状や派手な症状がないために、家族が病気であることを気づかずに見過ごしてしまうことも少なくありません。
専門家である精神科医にとっても診断がむずかしい病型です。

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