統合失調症診断の考え方のベースには、クレペリン、ブロイラー、シュナイダーが提唱した考え方がベースになります

統合失調症とは

統合失調症の歴史

統合失調症診断の考え方は、クレペリン、ブロイラー、シュナイダーの考え方がベースになります

エミール・クレペリン(早発性痴呆を提唱)

精神医学者であるエミール・クレペリンは、早発性痴呆症という概念を提唱しました。この病気は、若いうちに発病し、引きこもり、自閉、道徳観の喪失、対人関係の不調、社会的な不適応など、その人全体の人格的な解体ともいえる荒廃状態(痴呆)に陥ってしまう病気です。

※クレペリンが提唱した「痴呆」は、現在の「老人性痴呆」とは意味が異なります

イゲン・ブロイラー(精神分裂病と提唱)

精神分裂病という名前を提唱したのが【イゲン・ブロイラー】です。
ブロイラーは、「連想機能」に対して精神療法を行うことによって、精神分裂病は治療が可能であると考えており、精神分裂病という名前には治療的な期待が背景にありました。

ブロイラーの唱える 「連想機能の分裂」

「太陽」と「暑い」のように、通常の連想で結びついている考えが切り離され、そのかわりに「太陽」と「ミルク」のように、普通では考えにくい連想が生まれることをさしています。

ブロイラーの4つのA

ブロイラーの4つのAとは、精神分裂病が経過する中で必ずみられる基本症状のドイツ語の頭文字です。

基本症状とは、
連想の乱れ
考えにまとまりがなくなること
現実から空想への自閉的引きこもり
正反対の感情を同時に抱くこと

精神分裂病と提唱

早発性痴呆という言葉では、必ずしも若くして発症するとは限らず30歳を過ぎでの発症や、患者がすべて荒廃状態になるわけではないため、誤解を招きやすいところから。早発性痴呆という言葉は適切ではないという意見がでました。そこで新しく提唱されたのが「精神分裂病」(schiNOphrenia=スキゾフレニア)という言葉です。

※精神分裂病(schiNOphrenia=スキゾフレニア)という言葉は、イゲン・ブロイラー(スイスの精神医学者)が1908年に作った新語で、ギリシャ語で分裂を意味するschizOと、横隔膜や精神を意味するphrenを組み合わせたものです。

クルト・シュナイダー(一級症状を提唱)

自我の障害によってあらわれる症状を「一級症状」と命名

ドイツの精神医学者、クルト・シュナイダーは、自我の境界がもろくなったり障害されたりすると、この病気が起こると考えたそうです。一級症状が1つでもあれば、診断が可能であると考えたのです。この診断方法は、今日の米国精神医学会による診断基準や、世界保健機関(WHO)作成の診断基準に引き継がれています。

一級症状とは、

妄想
誰かに何かをさせられたり、体をあやつられたりする
幻聴
誰かの声が聞こえたり、考えを吹き込まれたりする
伝播
自分の考えていることが、頭から音声になって外に出てしまい、皆に知られてしまうと感じる

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