自殺と統合失調症の関係について

統合失調症の人の生涯通じての自殺死亡率はおよそ10%前後と言われています

統合失調症の人の自殺は、急性期の幻覚や妄想が強い時期に多いとされていましたが、薬物療法の進歩、社会復帰を目指す患者さんが増えたことや、社会との接点が増えたことから、急性期での自殺は減少傾向にあり、最近では慢性期での自殺が増えてきています。

統合失調症と自殺の理由

急性期に多い自殺企図

統合失調症急性期の自殺企図には、自殺をほのめかすような原因となる【幻覚】や【妄想】によるところが大きいため、自殺にいたる動機が不可解なものが多く、衝動的で予測が困難です。

慢性期に多い自殺企図

慢性期にある統合失調症では、家族に迷惑をかけられない、将来への希望がない、経済面の不安、などの生活上の問題と関連したものが多くなります。過去に自殺未遂を繰り返している場合、うつ症状を合併している場合、また、再発から回復したばかりの時期では、自殺率が高くなるのでとくに注意が必要です。

自殺を予防するためには

統合失調症症状の悪化や自殺のサインを見逃さないようにし、サインがあれば早めに病院に連絡するなどの対処をしてください

自分に価値がないと思い込んで自分を責めていたり、将来の希望のなさについて話したり、現在の状況と将来の目指すべき理想とのギャップに苦しんでいるような場合などは、とくに注意が必要です。自殺が心配されるケースでは、特に本人の話を聴いてあげる事が大切になります。しかしながら、無理矢理叱咤激励するのは逆効果です。