リハビリテーションと統合失調症治療について。リハビリテーションには、デイケア、作業療法、生活技能訓練などがあります

統合失調症とは

精神科リハビリテーション

リハビリテーションは、薬物療法と並んで、統合失調症治療法の二本柱の一つです。

WOK069.JPGリハビリテーションという言葉には、障害からの回復を目指し社会復帰をするという意味が込められています。本来リハビリテーションとは、病気が重くても患者さんが自立して社会参加できるように支えていく、施設、スタッフ、トレーニング、国の福祉制度などまでを含んだ、すべてのことをさします。統合失調症の治療を進めていく際には、この病気によっておこる社会生活上の困難さ、障害をどう克服していくかという視点がきわめて重要であり、その意味で、リハビリテーションは統合失調症治療の本質に視線を定めた治療技術です。

リハビリテーションの種類

精神科リハビリテーションには多くの種類がありますが、そのほとんどは根気よく、年単位で続けることで、ゆっくりと効果が現れはじめるものです。
リハビリテーションは、デイケア、作業療法、生活技能訓練(SST)などが代表的ですが、それらの間に明確な区別があるわけではありません。統合失調症の患者さん方は、生活全般に困難さを抱えているため、リハビリテーションと言っても、ある特殊な施設や設備や特殊な技術でのみ行うのではなく、日常生活に即した、かなり多彩な訓練になります。

デイケア

福祉、医療関係施設が提供するサービスのひとつで、高齢者や障害者を、昼間のみ預かり、リハビリテーション(娯楽や作業含む)や日常生活などの世話等を行うサービス
デイケアには、1.生活時間の管理能力を持たせる事、2.自主性と協調性を養うこと、3.社会復帰に必要な作業能力や体力を向上させる事の3つの目的があります。

作業療法

作業療法は、作業を出来るようにすることで健康状態と幸福感の改善を目的に行われます。

生活技能訓練(SST)

生活技能訓練は、認知行動療法のひとつで、アルコール依存症や統合失調症などの精神疾患の治療や再発防止のために実施される訓練で、対人関係を築く、服薬や金銭を自分で管理するなど、社会生活を円滑に送るうえで必要となる技能を身につけることを目的に行われます。

リハビリテーションのポイントと目標

PEP039.JPG統合失調症は慢性的な病気です。焦らず、根気よく、病気と上手につきあいながら、安定した状態を保ちつつ、自分にあったリハビリテーションの形を模索していきましょう。それが患者さんのよりよい「生活の質」や「人生の質」の回復を促すことにつながっていきます。また、リハビリテーションを進める時には、「生活の質】を回復し、病気であってもその人なりの「人生の質」を回復することが、統合失調症のリハビリテーションの目標になります。

精神科リハビリテーションを上手く利用するために

車いす精神科リハビリテーションのスタッフは、医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士など多職種にまたがります。統合失調症治療にあたっては、チームのなかで、それぞれの専門性を活かし治療を行います。リハビリテーションでは、患者さん自身を訓練して改善させるだけでなく、患者さん、家族、医療、地域社会が話しあい、協力して、ときには家庭や職場環境を整え、医療サービスや福祉資源を有効に利用しながら、障害を持つ人が無理なく暮らしやすい環境をつくっていくことが大切です。

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